ご参加ありがとうございました!体験ツアー

個性豊かな体験が叶う、大信地域の秋の旅へ。

夏の暑さもやっと落ち着いてきた10月。大信地域は、日中暑さを感じても、朝晩ともなれば、ひんやり涼しい風が吹き渡ります。実りの時期を迎え、今年も体験ツアーが開催されました。プログラムは農産物の収穫体験と、爽やかな風を感じながら地野菜が堪能できるバーベキュー。応募多数のため抽選で参加者を決定いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました!

東北自動車道で、ひじりん館へ。

ツアーバスは首都圏発着。東北自動車道を利用し3時間ほどで到着です。到着場所は大信地域市民交流センター「ひじりん館」。この名称は、地域のシンボル的な山の権太倉山(ごんたくらやま)にそびえる聖ヶ岩(ひじりがいわ)に由来します。聖ヶ岩はツアー2日目に出会うことになります。お楽しみに。まずは「大信のごはん屋さん」のお弁当で腹ごしらえ。食材は地元産で米は新米。おいしいご飯で移動の疲れが吹き飛びます。子どもたちは早速、ひじりん館内のキッズ向けボルダリングに挑戦。バス移動の疲れを感じさせない子どもたちの元気さに脱帽です。

大地を黄金色に染めるダイナミックな秋の息吹。

ツアーは稲刈り体験からスタート。バスで5分ほど移動し長靴に履き替え、体験する圃場までのんびり歩きました。秋風が吹き、トンボが舞い、黄金色に輝く水田が棚田のように広がります。指導してくださったのは圃場を有する農家の鈴木清和さん。作付されているのは「天のつぶ」。見事に育っています。鈴木さんから手刈りを教わり、参加者全員でいざ圃場へ。しばらく刈り取ればおやつの時間。ふくしまの郷土菓子「ゆべし」で小腹を満たして、作業再開。体を動かすうちに自然と会話が生まれ、田んぼの中で記念撮影する姿も。ツアーに親子で何年も前から何度も参加している、と話す方にこの地域の印象を伺うと「毎年ここに来ていると、ここが田舎みたいになっちゃって」。毎回来るのが楽しみなんだそう。「子どもがね、小さい時に来た時食べた、ここのおにぎりの味が忘れられないって言うのよ」。おいしい記憶とそれに伴う体験は、かけがえのない思い出になり、それを育む場所があるのが大信なのだな、と改めて感じました。

大信の「おいしい」は米だけにあらず。

宿泊は、源泉掛け流しの名湯を持つ弁天荘と、山並みを眺望する景観が自慢の白河ゴルフ倶楽部へ分宿。大信地域中心部からゴルフ場まで車で約20分。白河市にはゴルフ場が複数あり、ゴルフ好きには堪らないエリアです。夜は天気が良ければ肉眼で天の川が見えるそう。宿泊された方、見えたでしょうか?

2日目の体験は、椎茸狩りです。ハウスできのこの菌床栽培をしている吉田農園さんへ。こちらでは栽培するきのこに合わせた培地を作り、菌床の販売もおこなっています。きのこ栽培は、菌床を仕入れてそこに菌を植えて育てる農家が多いので、こうして培地から作る施設を持つところは少ないそうです。培地製造についても教えていただきました。おが粉と水や栄養分などを混ぜたら栽培袋に詰め込み、専用の殺菌窯で殺菌します。無菌状態のクリーンルームできのこの種菌を植え付けて培養します。温度や湿度を一定に管理した施設で育てるため、1年を通して安定して良いきのこを出荷することができるそうです。ひじりん館でも販売されています。

この日のハウスには、椎茸がいっぱい!どれも大きく肉厚に育って立派です。1人6個収穫しましたが、大きいので6個でも袋がいっぱいに。このあとのバーベキューでも吉田農園の椎茸が出ると聞いて期待は膨らみます。

地元尽くしの空間。森林浴しながら心地よい時間を。

お昼ご飯は権太倉山のキャンプ場へ。権太倉山は白河市内で一番高い山で、標高は976m。登山道は3コースあり、沢歩きが楽しめるコースや風穴のあるコースなどそれぞれ趣が異なります。コースによっては岩場をトラロープに沿ってトラバースして進むポイントもあり、それなりの装備があった方が無難です。春に山開きがあるので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

権太倉山の風穴登山口近くにビジターセンターがあり、その奥にキャンプ場が整備されています。隈戸川の清流と、木々の緑が美しい場所です。ビジターセンター前に見えるのが聖ヶ岩。大きな一枚岩で、クライミングポイントとしても知られています。この日も何名がチャレンジしている姿が。とんでもなく高いところを登って行くのです。すごい!の一言に尽きます。

訪れた時は3連休と重なり、たくさんのキャンパーがアウトドアを楽しんでいました。ツアーは4班に分かれて、まずは火起こしに奮闘。炭を入れたら、さあ鉄板でバーベキュー開始です。たくさん用意されたお野菜やお肉は、全て大信産。先ほどの椎茸もありました。そして炊き立ての新米ご飯!自分で握っておむすびにして頬張る姿も。旬の味覚を味わう幸せを噛み締めました。大信自慢の「ひじりちゃんこ」も登場。味付けは大信産のお味噌ですが、このお味噌がまたおいしいのなんの。ひじりちゃんこは、豚汁のような、具がたっぷりの汁物で、そこにもちもちした平打ちのうどんが入ってボリュームたっぷり。地元食材の魅力が存分に活かされています。

帰りは、大信の農産物のセレクトショップ「ひじりん館」でお買い物。スーパーとは比べ物にならない安さで買えるのも地方ならでは。地元産の酒米で仕込んだ日本酒「初舞台」も販売されています。12月になれば初舞台の新酒がお披露目となるので、今から楽しみです。

全員で記念写真を撮ったあと、主催の白河市大信地域交流促進協議会の塩田会長の挨拶でお別れです。帰りの時間は本当に寂しいものがありましたが、みんなで手を振ってお見送りしました。

豊かな食はもちろん、温泉、ゴルフ、登山、アウトドアなど、心も体も健やかになるウェルネスな日々を体験できる大信地域に、また必ず来てくださいね!

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